さて、最近の私は具体的な避け動作やパンチ技術だけではなく、先日書いたように「構えでここまで違うよ」のような「出さずとも効果を発揮ズルこと」に比重を置いています。
その1つで最近ではポジショニングを考えるようになっています。
というのも??
簡単な例で言えば、接近戦用に考えた肘を90度に曲げて打つフックが有ったとしても??
長距離の相手には届きません。のように、ポジションがどこか?出し所を間違うと例のように意味が無くなるからです。
先日までSさんがヤッチに加点されるポジションはコーナーだけでした。
追い込まれて→誘われて→揺さぶられて→ポン。
技術としてアームシールド・パリー・肩・L字ガード・コラ・ボディワークで捌いたり防いだりすることも、もちろん大切なことではありますが??
それは最終手段(対処療法)であって前提としてはそもそもリスクを背負うな!!の予防療法なので優先度的にはこうなります。
ボディワーク<コーナーに行かない これが大事です。
その前に??何故コーナーに詰められてしまうのか??
まず下手くそな画像を見てください。
Sさんはコーナーに詰められると取られると書きましたが、そもそもなぜ詰ることが多いのか?の説明図です。
⓪前提として、打ったら避ける避けたら打つが出来なくなります。避けたら打てない→ロープたづたいでは打っても気休め止まりで→Hさんやドファイターなら尚更です。
なぜか??
①コーナーに詰る→②加点されずに抜けれたとしても逃げる場所がまたコーナー・ロープ・あと一歩下がればそのどちらか?
これを続けていると、単純な確率論でコーナーやロープの近くに居る=それらに詰る可能性が上がり、実際に頻度も上がる。ということです。
これでは精神的優位性という心理戦では絶対に勝てないのですね。
・ヤッチ的には「あと一歩でコーナーに詰めれる!」という気持ちなのでプレッシャーを強めますし、単純に揺さぶりトライ回数が増えればいつか当たるとわかりきっているだけに弱めることはしません。→すると余計にロープを背に回らされる展開→コーナーで詰るという悪循環です。ドファイターなら余計そうなります
・Sさん的には、もし抜けれたとて→あと一歩下がればまた同じ状況という崖っぷちであることは変わっていない→ポジションを取らない限り無限ループとなります。
私がヤッチに学んでもらいたい、意識して欲しい、変えたいのは⇒この精神的優位性を如何にして簡単に作り出すか??
なのですよ。
負けた際にヤッチはなんと言ったか??
「アクションを起こさなきゃと焦ってしまいました」
これはバチクソ精神的劣勢になったということですからね。
だから、精神的優位性を作るためにポジショニングですぞいと。
そんなこんなで私がSさんにしたアドバイスが下の図です。
Sさんが抜ける場所をヤッチの後方、もしくは最低リングの中央にしましょう。でした。
これだけでまずはヨシとしたのでソレ以上は言いませんでしたが、たったこれだけでパンチも出さずにヤッチのプレッシャーは無くなり→ヤッチにロープを背負わせる展開を長くし凪の時間を作れたのですね。
その日は、1度だけ同じミスをしたSさんがコーナーで加点されましたが、それ以外の全てのRでSさんがコーナーに詰められることなく完全に防ぎ切ったのですよ。
ソレ以上と言った部分は何か??
図のように後ろを取り→ちょいとプレッシャーを掛ければ、今度はSさんがポジションを取り、攻めるターンと精神的優位に立てるということなのですよ。
ディフェンスがどうこう言ってたのに、攻めを教えてるじゃねーか!!じゃないんです。
以前までは→打ったら避ける避けたら打つでしたが、打ったら消えるに変化しました。
でも今はそれですらなく、避けたら後ろを取る→後ろを取れば安全に打てて→ポジションまで取れるので精神的優位も譲らない。です。
守れてこそ、この状態な訳なので単純な攻めとは異質なものです。
後ろを取れなかった場合は最低でも中央に戻るでOKです。
たったこれだけでヤッチの加点ポイントだったコーナーはほぼ完ぺきに回避したのですから、ポジショニングはめちゃくちゃ重要なのです。
Sさんに言ったのは、ただただそれに徹してください!ということだけですが、この一瞬一瞬の積み重ねで結果的に被弾を防いだわけなので、こういう緻密なことはヤッチの得意分野なはずなので大事にして欲しいなと思います。
さてさて、こちらはスキル的なことを1つ。
グループに送った1R41秒のアレを何故やるか??の説明です。
ヤッチの身体的特徴で瞬発力が有り、足が長いがあります。
だから反応が良い、距離を作れるというのもあるのですね。
ただ、これは良い方に作用した場合の話でして→瞬発力が有る・足が長いが故にちょっとした動きの際に→「完全ノーマークを逃す距離に離れてしまう」があります。
単純に届かない場所まで行ってしまうということです。
これ自体は貰う距離ではないからOKという見方も出来ますし、相手のノーマークを逃すことがもったいないだけとの見方も出来ます。
1・まずここでメイは距離が離れすぎませんのでチャンスがありますが、ヤッチは離れるので振出しに戻るか?危険がはらみます。
足が離れるを何故に矯正したくて??離れたヤッチがどのパターンになり、それのどこに私が危険を感じているか??ですが…
離れ過ぎたあと→ノーマークに気づいたヤッチが行こうとした時→図のような極端な前傾態勢になるパターンです。
ここに関しては、ズバっと避けているヤッチですから筋反射的にこのズバっと図の態勢に入ってしまいます。
それに加えて、あっ!ノーマークだ!いかなきゃ!も重なり超前傾で射程圏内になってしまうのですよ。
更にここにスイッチなどが絡むと仁王立ちのように足が揃う場面もあります。
ここで貰ったら完全不利です。
私はこの「パンチを外した→ノーマークだった→けど距離がズレた→いかなきゃ」のパターンの場合のみ、意図的な前傾ではなく「なっちゃってる前傾と足の揃い」になっていると見ているのですね。
最近、ほぼ無くなった「思考無き攻め気」を唯一感じる部分です。
そして、このパターンからの→前傾でプレスからの→コーナー詰めの→思考無き攻め気が顔を出したところで逆に取られるのがヤッチの構造としての取られパターンです。
更に、これが攻め気をヨシとしないウチのジムじゃない試合なら??
ノーマークだ!いこう!のヤッチ間。
打たれなかった!いこう!の相手の間。
これが重なれば出会い頭での事故は起きますし、体勢的にヤッチが弱い→だから怖い なのですよ。
で、このパンチを外したあとに離れすぎるを矯正するための練習がグループに送った1R41秒のところです。
ヤッチはミットでも同時に出してきますが…それだとヤッチの場合は体が浮くのですね。
体が浮けば足の長さに飛距離がプラスされ離れる距離は伸びますので、今のその感覚のミットだと根本解決にはなっていないというのが私の見立てです。
めちゃくちゃ細かいですし、メイが全てという訳ではないですが???
メイが前進された際に離れすぎずに次にスタンスを保てているのは何故か??という仮説で見る&前進された際に離れすぎることがあるヤッチは何故か??
と考えて映像を観て→違いを埋めていくと??ヤッチは同時出しで飛んでしまう。というのに行き着くのですね。
というわけで、完全に退くとヤッチの身体的特徴が色濃く出て離れてしまい機を失いますので→退くのを留まるか・最小限でパシっと頭を引っかけてからフックを打ち→そのままスタンスを保てるようにしましょう。
※実はこれは佐山さんが得意だったりします。
フックまでを考えれば距離はそんなに遠くなれないから矯正になると思っています。
これは避け方を分類すればわかる話だと思っていましてね。
ヤッチの外し方は「退くこと」です。
退けば行くタイミングを作らなければいけないので、タイムラグが出ます。
そのラグに隙が出るのがヤッチ。
メイの外し方は「最小限OR留まりカウンター」なのでラグなしです。
そこに隙が無いのがメイ。
引いて外すに終始すると、とどのつまりはロープ背負い状態にまた話が戻り、ポジショニングも厳しい場面が増えるので、ここも一瞬一瞬の積み重ねをしていきましょう。